個人的なこと③

前回、ものみの塔記事の質の低下について書きましたが、自分もかろうじてとは言え現役なのであたり前ですが、かつてはものみの塔出版物に啓発されていた時期もありました。

エホ証なりたての頃、一昔前の出版物を読みあさりました。中でも衝撃を受けた覚えのある本の一つに1950年代発行の「宗教は人類の為に何を成したか」があります。冒頭から頭をハンマーで殴られたかのような衝撃があり、一気に読み通したと思います。

宗教というあたりまえに存在するものの、その本質について深く考えたことのなかったテーマについて考えさせられました。ものみの塔発行なので、当然一定の結論に導くようにできてはいるのですが、今のような押しつけがましい感じはそれほどなく、特に冒頭部分の宗教そのものを論じる部分では読み手の深い思考を刺激するような書き方でした。スゲー本だな、と感心したものです。

そのときの組織には、まだ真理を追究する姿勢のようなものが残っていて、巡回さんも今のような上意下達の支部出身天下り官僚監督ではなく、現場叩き上げの人が多かったように思います。真理を追究する過程、途上にある「解釈の調整」なら受け入れもしようと思っていました。

自分が?と思いだしたのは、信者から圧倒的な評価を得ていたカリスマ巡回・地域監督の中から、次々と降格され、中にはエホ証ですらなくなる人さえ出た時期です。

そんな時期に、元統治体レイモンド・フランズの「良心の危機」を読みました。本の内容でしか知りませんが、彼は聖書の真理そのものを探究することを愛していた人のように思います。実際、その姿勢と能力を評価されて統治体に抜擢されますが、不幸なことに信者統制のための「禁止事項」「義務要求」が次々に作り上げられていた時期でした。彼は組織拡大の裏で権力志向を強める統治体の支配体制が信者を不当に束縛し、苦しめているかを目の当たりにします。結果、背教の嫌疑をかけられ統治体をクビになるだけでなく、「排斥者と食事をした」というだけの口実で追放されます。

今では、陳情を反抗としかとらえない天下り官僚監督がかなりの割合を占め、イエスマンの権力長老が幅をきかせるモノ言えぬ空気の中、信者の悲痛な叫びが組織に届くことはなくなりました。組織から出される記事もしろしろばかり、解釈の調整と言えば、外れたタイムリミットを訂正し、外した人間の権力を強化するだけのものに成り下がりました。

心はもう完全に離れていますが、自分がある程度関わったこの「組織」がどこへ行くのか、もう少し様子を見ようと思う日々です。
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旅行する監督の悲しさ

記事本文と関係してコメントします。

先日巡回訪問が終わりました。
かつては「会衆の必要」のコーナーがありましたが、今は筋書きに基づいた奉仕の話のみ。公に旅行する監督の口から観察内容が語られなくなりましたね。

そして今回非常に悲しかったのは、旅行する監督が結びの話で明かな偽りを話さねばならなかったことです。筋書きにあったのでしょう、

「エホバの証人はこれまでずっと無償で聖書と出版物を提供してきました」

という内容のことが語られました。
無償で提供してきたのはここ二十数年です。それ以前は伝道でも聖書も雑誌もお金をいただいて渡していました。長くエホバの証人として生活してきた人なら承知のことです。

嘘の話をステージからしなければならないとは、旅行する監督は本当に残念で可哀想です。

Re: 旅行する監督の悲しさ

「エホ証に有給の聖職者はいない」と同じことで、ひきかえに受け取っていたのは「寄付」であり、印刷物そのものは「無償」で渡していた、というお得意の言葉弄りによる「うそ」でしょう。

ものみの塔記事の質の低下も酷いですが、巡回監督の話の質の低下も酷いです。ある監督も、言いにくいキツイ内容だと「統治体の筋書き」である、とヤケに強調していました。言わされてる感ハンパないです。「ラビの権威」をかざして民を苦しめたパリサイ人教師とは全く対照的だったイエスの精神・教え方はどこにいったんでしょうか。

来週のものみの塔記事の挿絵にあるように、巡回監督は、もはや統治体と支部の伝書バトです。今は個性を発揮する余地など全くないのでしょうね。

「宗教は人類の為に何を成したか」

黄色のハードカバーの本でしょうか?e-276

Re: 「宗教は人類の為に何を成したか」

> 黄色のハードカバーの本でしょうか?

人から借りて読んだのでうる覚えですが・・
そうだと思います。
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