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結婚と離婚

聖典を残さなかったイエスに反して、聖典をイエスより偉くしてしまう・・ヒトの言語文字を権威(ルール)化することの弊害に、家庭問題があります。

JWは離婚の唯一の根拠を淫行とします。

その「ルール」の根拠が、イエスの言葉です。


淫行以外の理由で妻を離婚して別の女と結婚する者は、姦淫を犯すのです


仮にこれをルールにしても、何を「淫行」とするのかさらに細かいルールが必要になります。誰と誰が何をどこまでどう触ったのか(笑)性的結合はあったのか(笑)結合がなくても性的刺激や性的興奮にあたるのか(笑)など、JW審理委員のおじさんたちが密室でセクハラまがいの尋問をするのもそのためです。

本題に戻りますが、律法の一字も過ぎ去らないと教えたイエスは、律法の精神に反する行き過ぎた伝統のルール化を否定したのであり、イエスの教えそのものは律法に基づく当時のユダヤ人信仰の枠組みの中で語られたものです。

その枠組みの中での理由が、ということです。

律法下のユダヤ人には、異宗婚は想定されていません。

旧約では、異教との混合が背教として叱られることはあっても、ヤハウェ信仰そのものから改宗した、棄教した、というケースには触れられていません。

だから戒律違反者にはこのペナルティーね、という規定はあるのですが、ヤハウェ信仰そのものを否定して、改宗(棄教)したいとまで言い出したケースをどう「扱う」か、の規定はありません。

親に不従順な者は死刑ですから、イスラム教と同じで死刑か、よくてユダヤ人コミュニティーからの永久追放でしょう。

配偶者の片方がそうなった場合の婚姻関係はどうなるか、なんて規定も、想定もされていないんですね。そういう枠組み内での婚姻について、イエスは語ったにすぎません。


これがキリスト教時代になると、状況が全く異なります。

特に、最初期クリスチャン時代はテモテのような「2世」よりも、異教信仰から改宗してクリスチャンになった人メインなので、配偶者の片方だけがクリスチャンになるケースが出てきます。

さすがのパウロも、不信者相手でも安易な離婚は勧めずに、パウロに従う現代JWがしているように、とにかく改宗させろと教えます。当時だから仕方ないんですが、不信者徹底断罪のパウロには、互いの宗教上の立場を尊重する現代の宗教的寛容の概念はありません。では相手が改宗に応じず、お前たちみたいな自分(の信仰)第一人間と暮らすのはもう限界だ!となったらどうするんでしょう。


信者でない人が離れて行くなら、その離れるにまかせなさい。兄弟にせよ姉妹にせよ、そうした事情のもとでは隷属の身ではありません。

続きます。
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