信仰に徳を

信仰のみではありますが。

「だからこそ、真剣な努力をつくして答え応じ、あなた方の信仰に徳を、徳に知識を、知識に自制を、自制に忍耐を、忍耐に敬虔な専心を、敬虔な専心に兄弟の愛情を、兄弟の愛情に愛を加えなさい。これらのものがあなた方のうちに在ってあふれるなら、それはあなた方が、わたしたちの主イエス・キリストについての正確な知識に関して無活動になったり、実を結ばなくなったりするのを阻んでくれるのです」 (新世界訳第二ペテロ1章)

いろいろ加えるべきものが増えています。別に悪いことは言っていませんが。

この第二ペテロ、前にも書きましたが、新約中で唯一、おそらくパウロ書簡を指して「グラフェー」(聖書)が使われている書簡です。

新約側でも正典やら聖書やら、という論争が本格化したのは2世紀から、そのきっかけは皮肉なことに、異端認定されたマルキオンです。彼はルカ福音とパウロ書簡を「聖書」だと主張した。

そのあたりの流れから、この第二ペテロの成立時期がどうたら、という話も出てきますが、そういうのは専門の人におまかせします。



信仰に加えるものとしてまず挙げられているのが「徳」(アレテー)です。

ペトロの名が付された書簡に数回出てきます。

『ソクラテスの弟子の一人に,アンティステネス(西暦前445年ごろ‐365年ごろ)という名の哲学者がいました。アンティステネスをはじめ幾人もの人々が,ソクラテスの基本的な教えをさらに一歩進め,徳は唯一の善であると主張しました』 (も塔2000年7月15日号)

キュニコス派なんてあぶなかっしいものを取り上げた、2000年のも記事です。最近書いた恩寵(カリス)もそうですが、このアレテーも、ギリシャ哲学で使われていただけでなく、↑の引用から分かるように、古代ギリシャ思想で非常に重視された言葉また概念です。

物質主義や放縦を非とするなど、キュニコス派には原始クリスチャンの価値観と共通する要素もあり、イエスの「天の鳥」や「野のゆり」のごとく生きよ、明日のことなど考えるな、という 「その日暮らしのススメ」 もキュニコス派の影響を受けていた、と見る人もいます。


アレテーの話でした。
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