2人の2世

ある程度の実話を基に、比較のため分かりやすく脚色した譬え話としてお読みください。

2人の2世男子君がいた。

どちらも「模範的」JW2世でも、トッケン志向でもなく、かといって特に離れる理由もなく、JW活動はそこそこ適当に人間関係のみで留まり続ける程度のスタンスだった。

2人とも「この世の女性」と付き合うようになり、深い関係になった。

ここまでは同じで、ここからが対照的です。

一人は、トッケン?興味ねぇし不良2世を気取ってはいても一線を越えるや、幼い頃から植え付けられたハルマゲドンの滅びが怖くなり、長老に泣きついて洗いざらい話し、その女性との交際はきっぱりやめますと告げる。2世なので、どういう受け答えをすれば排斥にならないかはわきまえていて、長老が望む通りの受け答えに終始して、排斥を免れます。


もう一人は、同居する狂信者母親から「未信者」との交際について執拗に問い詰められ、あまりにしつこいので仕方なく、深い関係になったことを告げる。すると今度は「チョウロウの援助」を受けるようにしつこく言われるが当人にはその気は全くないので、母親がチクる。

その子は、審理委員会の召喚にも応じる。自分がしたことは、聖書の教えとしても、エホバの証人としても間違っている、だから反省してはいる、悔いてもいる、神に祈って許しを求めた、でも自分はその子が真剣に好きになったから関係した、だからその子と一緒になるつもりです、もうエホバの証人としての活動も続けるつもりはありません、と正直に告げる。

悔いている、神に祈って許しを求めた、そんな、カミのみぞ知る「心の状態」や「神との個人的な関係」など、実はこの組織では全く、何の意味もない。目に見える組織活動を続けるつもりがなければ、彼らにとっては悔い改めていないのと同じ、結果はためらいも容赦もなく排斥で、それはこの子も知っています。そしてJW活動を続けるつもりがない、それは狂信者母からの永遠の忌避を意味することも。

審理部屋を出る前に、彼は自分に破門を宣告した長老たちに、深々と頭を下げた。

「今までお世話になりました。今回のことでご迷惑をおかけして申し訳ございません。ただ一つだけ、母のことを、どうか宜しくお願いします」

母親が、もうこの組織でしか生きていけないことを知っているのだろう。


彼は自分の言葉通り、その子と交際を続け、結婚した。子どももできて普通の家庭を築いている。一人の女性への想いを貫いた、決して不道徳な男ではない。しかし親からの連絡はなく、組織の命令通り、相手の親族への非礼などお構いなく結婚式にも来なかった。

親を責めても仕方ない、彼らにとってはその原因を作った悪者は自分で、組織に戻るつもりがない=悔い改めない邪悪な者、彼らが崇める神には永遠に許されないことは分かっている。しかし事情を正直に話すと、相手の親族には「何と狂った宗教だ」、そして結婚した妻からも「あなたにこうしてほしい、ということはないけど、ただ一つのお願いがあるとすれば、絶対にそんな宗教に戻らないで」と言われている。本人にもそのつもりはない。

数年後、JW長老が排斥者訪問の「取り決め」でやってくる。来てくれたことには感謝して、玄関先で話をする。自分も2世なので、聖書で学んだことは残っている、神を感じる時もあるし、祈って感謝することもある、でもエホバの証人に戻るつもりは一切ないので、もう来ないで頂きたい、と。
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