年代不詳

新約福音書の成立時期や作者不詳の件を書きましたが、旧約になるとさらに特定困難です。

「モーセ」だけでも4資料仮説(もっと多いという人も)などが飛び交い、成立時期は実にBC1000年くらいからバビロン捕囚後まで意見の幅があります。モーセ五書の最後でモーセ死んでるけど、そこもモーセが書いたの?は素朴な疑問でした(そこだけヨシュアが書いたのかもよ、と言われてもね)。


とりあえず今回は1点に絞って超ざっくり書きます。

① ダニエル書の成立時期

不明です(ざっくりすぎる)

特定の人物が「わたし」という一人称で語っているからその当人が(生きていた時代に)書いた、という幼子のような純粋な思い込みを古代の叙事詩にも適用するのはJWくらいです。

反証できないなら否定もできまいと言いますが、そもそも「証明」できないんですから。

「間違ってさえいない」ということです。

諸書にカテゴリーされていることもあり、前半のダニエル物語と後半のギリシャ史までを、西暦前2世紀の最終編者がまとめた説を支持する人が多いですが、当然、こっちも完全な証明も反証もできません。

も塔が挙げるほぼ唯一と言ってよい外部の証言は、1世紀のユダヤ人史家ヨセフスが「古代誌」に記した↓のくだりです。

「西暦1世紀のヨセフスは、アレクサンドロスがエルサレムに近づいた時、ユダヤ人の大祭司がこれを出迎え、神の霊感を受けて記された、ギリシャによる電光石火の征服に関するダニエルの預言をアレクサンドロスに示したというユダヤ人の伝承を記録しています」(WT洞察)

すでに「伝承」と認めちゃっています。

当時のローマ人たちに低俗な神話だと見下されていた旧約を、非ユダヤ人向けに史実っぽく編纂した彼の「古代誌」は旧約よりも読まれていたようです。

ヨセフスは彼が生きていた時代のユダヤ戦争等に関する記述は史実性が高いものと評価されていますが、モーセのエチオピア遠征や↑のアレク話など、彼の時代よりはるかに遡る昔話は、ユダヤ人の間で語り継がれていた「伝承」を記録したものだ、とWT洞察も認めているのです。

ヨセフスが直接の目撃証人となった出来事でもなく、彼が記録した「当時のユダヤ人伝承の1つ」にすぎないものを事実かのように取り上げる姿勢は、ものみの塔の主張とも矛盾します。

続きます。
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