神の名⑭

先週までのも記事・・

ますます分が悪くなっている、新約側の「エホバ復元」問題には一切触れていない。

直接証拠が皆無だからです。

その記事が指摘するように、西暦前2世紀(キリスト教なんてまだどこにも存在しません笑)から西暦1世紀に作られた70人訳写本(そしてはこれは旧約)にyhwhの転記が残っているものがある・・が、これはWT洞察が認めるように「ユダヤ人が(ギリシャ語を話す)ユダヤ人のために」翻訳したもの、と考えられます。

「聖書からyhwhを抜き去った?」のが、他ならぬ、キリスト教をローマ圏に広めた1世紀以降の使徒や弟子たちだった、という可能性に気づかれてしまうからでしょうか。

現存する新約側の証拠はすべてねつ造されている、失われた原本や一切残っていない最初期の写本にはあった「はず」、というのは信仰としては「信じたいんだからほっといてくれよ」レベルの仕方ない話ですが、およそ学問的な主張にはならない。

カレブさんが指摘する新バビロニアの「20年の空白」と同じで、解釈や希望的憶測ではなく、直接証拠が一切ないのに、新約側に「復元」したと言い張るのは、学問的に全く信用に価しない翻訳だと自ら言ってしまうようなものだからスルーなんでしょう。

70人訳自体がすでにキリスト教に「乗っ取られている」「ねつ造・改ざんされている」聖書だと言う学者もいます。しかしyhwhをキュリオスと訳したことは都合よく背教的改ざんだよ、と主張しておいて、現存する新約写本のそれ以外の箇所は、まことの神によって保存されてきた一字一句違うことのないみ言葉だ、と崇めるのは矛盾してませんかねぇ。

一番大事なはず?・・の神名だけは保存し忘れたか、できなかったのかな。

「諸国民への使徒」パウロがユダヤ人が使っていたヘブライ文字表記yhwhを自らのギリシャ語書簡で、旧約引用を含めて1回も使っていないのが背教なら、それは何からの背教なのか。

新約写本にはその最古のものにさえ、yhwhはありません。

ユダヤ人向けの古い70人訳写本にあるとはいえ、それはヘブライ文字yhwhの直接転記です。
(一部にギリシャ語アルファベットへの翻字、さらに母音を加えたものもわずかにある)

旧約ヘブライ語側には「復元」しましたよ、というのはまあいいとして、原文にはない母音を加えてしまうのは、その発音が「正しいか間違いか」の議論は別にして、いいのかな。

御名を神聖に扱う、との敬神の念から、キリスト教初期の70人訳写本がyhwhの音訳を避け、彼らにとって至高者を意味するキュリオスと訳すようになった、ことは尊重できると思います。

新世界訳改訂版もシェオルやハデスの音訳をやめ、「墓」と意訳するようになっています。

大元のギリシャ語にさえ音訳されていない御名を、「主」と意訳したのが70人訳です。

どうしても旧約側に「復元」するならユダヤ人向けの70人訳写本に倣い、ヘブライ文字のまま直接転記でいいのかもしれませんが、エホバの証人側の主張通り、他言語で母音を付けて音訳した神名を使用したのは彼らが最初ではなく、それが「悪い」とも言い切れません。

それについては次回。
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