「世代」に触れないDVD

今年の地域大会で出版されたDVD「信仰によって歩む」。数年前の劇の実写版リメイク。

イエスの予言通り西暦66年にローマ軍がエルサレムを攻囲するも原因不明の撤退、イエスの言葉に従いエルサレムから逃げたクリスチャンたちが西暦70年にエルサレムが最終的に滅亡するまでの4年間に経験した葛藤や苦しい生活を描くストーリー。

疑いに負けてエルサレムに戻った人物の主張⇒「昔の預言者たちはバビロンの滅亡など数百年も前から予言したことがある。今回も『終わり』はまだ、数百年も先かもしれないじゃないの」

模範的な主人公の回答⇒「ローマ軍が攻めてくることで、イエスの予言は成就した。その予言を信じて行動すべき」の1点張り。説得力ない。

なぜか「これらすべてのことが起こるまで『この世代』は過ぎ去りません」のイエスの言葉に触れていない。この言葉を信じる前提なら予言の成就は数百年も先じゃない。実際にイエスの言葉から37年後、イエスの警告を直接聞いた弟子たちが死に絶えない内に、エルサレムは滅亡した。それとも、共観福音書はエルサレム滅亡後のユダヤ人信者共同体に書かれたもので、「世代」のくだりも史実に合わせた後付けで、その当時の信者は知らなかったというならある意味史実通りなのか。

エホ証統治体もかつては1914年の「世代」が死に絶えない内に、と宣伝していたが(1984年教材)、もう37年どころか100年が経過しようとしている。そこで1914年を撤回するどころか、1914年にイエスの再臨を認識した「世代」と、終末を目撃する「世代」の生涯が重なっていればダイジョウブ、というまさかの「2世代」宣言を強行した。

その矛盾を抱えているからこそ、「世代」に触れると分が悪いのは分かってるんでしょうね。

そもそも、ローマ軍がエルサレムを攻囲することにあたる「荒廃をもたらす嫌悪すべきものが聖なる所に立つ」というのも、かつては「国連(=嫌悪すべきもの)が世界平和を目的として設立される(=神の王国の地位を占めようとする)」という解釈を宣伝していたが、国連が設立されて数十年たってもサッパリ終末が来ないので、1999年教材では「『荒廃をもたらす嫌悪すべきもの』が聖なる場所に立つのは,これからであると思われます」と、しれっと書かれている。それ以来この解釈についての言及はほとんどない。

「これからであると思われます」・・?じゃあその攻囲後の数年間を描いたこのDVDはまだ先の話ですよね。そんなんでこのDVDを教訓として「疑イニ負ケルナ!」と言われてもグっとこないんですが。疑うも何も、現代に適用させようとする根拠がコロコロ変わるし、矛盾だらけなので。

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