特別の指導者

最近、1人のキリスト者の人についての本やサイトをちらほら読んでいます。

カール・バルトという人です。この人に関心を持ったきっかけは、ヒトラーを支持せずドイツから追放された人、ということでした。

当時のドイツ主要教派がナチス政権を支持したのは事実のようですが、よく言われるようにヒトラーは一応合法的に政権を取りましたし、第一次大戦後に課せられた屈辱的、懲罰的賠償や、多数の優れた神学・哲学・数学者を輩出したことによる自国民族の優越性など、ドイツ国家主義と教会が結びつきやすい状況ではあったようです。

ヒトラーが世界を席巻して千年王国の到来・・とまでいかなくても自国の回復と繁栄を期待した人も多い訳で、遠い事後になって「なんであんな非道な独裁者が支持されたんだ」と、現在の世界常識で教育を受けた人が言うのは簡単ですが、環境や宣伝によって世論が操作されてしまう事例だとは思います。

自組織の優越性を植え込む、従順の対価を約束する、一致を乱す輩は排除せよ・・支配の手法は何かに似ている。WT協会もいずれ「なんであんな奇妙な教えを支持する人がいたのか」なんて懐古される日が来るかもですね。もう来てるのか。



バルトの話に戻します。彼を中心として出されたバルメン宣言の第四テーゼ。

「あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になりなさい。」(マタイ福音書20章)

教会にさまざまな職位があるということは、ある人びとが他の人びとを支配する根拠にはならない。それは、教会全体に委ねられ命ぜられた奉仕を行なうための根拠である。

教会が、このような奉仕を離れて、支配権を与えられた特別の指導者を持ったり、与えられたりすることができるとか、そのようなことをしてもよいとかいう誤った教えを、われわれは退ける。



彼はヒトラーへの忠誠を誓う署名を拒み、教職を解かれて出国した(もとはスイスの人)。

ヒトラーへの宣誓を拒否した聖書研究者たちにも、組織ガ協会ガ~、とかじゃなく聖書に基づく個の信念でそうした人もいたでしょう。彼らはその名の如く聖書研究者でした。

アメリカに本部を持つWT協会の印刷物で教化されたからだ、という言い方はしたくないです・・が、当の本部はというと、借り物とはいえ星条旗が掲げられた会場で堂々と大会を開く、2代目さんは連合側ではなくドイツ政権ばかりを執拗に名指しで非難する、その言動はどんな戦争でも当事者でも厳正中立という表向きの主張とはかけ離れていた。

同じ敗戦国で迫害を耐えた日本WT代表の明石順三氏が棄教する一因ともなった。

聖書やキリストを差し置いて、彼らの信念を“組織”の教育が生み出したという宣伝に利用して、「支配権を与えられた特別の指導者たち」に対する服従をしきりに要求する今の組織を見たら・・彼らはどう思うんでしょうね。
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