続・全能の神

旧約は調べれば調べる程、奥が深いというか謎の多い本です。

モーセに名乗る?前は自らをエル・シャッダイとして示したが、yhwhについては知らせなかった、とありますが、日本語では「全能の神」と訳されるこのヘブライ語エル・シャッダイも、yhwhと同じくはっきりした由来が分かっていません。

WT洞察はこんな感じです↓

『シャッダイという語の正確な由来は議論のある問題です。セプトゥアギンタ訳の翻訳者たちはこの語を訳すにあたり幾つかのギリシャ語を用いていますが,ヨブ記の中ではシャッダイの訳語として16回パントクラトール(全き力を有する者)という語を用いています。(中略)現代の批評家のある人たちの見解は,エルサレム聖書として知られているカトリックの翻訳による創世記 17章1節の注釈(脚注 b)に次のように示されています。「『全能の神』という慣例的な翻訳は正確ではない。恐らく『山の神』というのがその意味であろう」。しかしそのような極端な見解は,シャッダイという語がアッカド語のシャドゥー(山)と関連があるとみなす推測に基づくものです。ウンガー聖書事典(1965年,1000ページ)の注釈は次のように述べています。「しかし,この見解は受け入れることができない。シャッダイは,アラビア語の場合と同じく,『強くある,もしくは強力である』を意味する語根シャーダドから出たと考えるのが最善であろう」。―「分析的ヘブライ語・カルデア語辞典」,ベンジャミン・デイビッドソン著,702ページも参照)』

・・ということで、ここも意見は割れています。

① 山の神説
アッカド語の山に由来する。yhwhの臨在はシナイ山(ホレブ山)と関連付けられている。アブラハム伝承から「yhwhの山で備えられる」という言い習わしが生まれた。

② 乳房を表す語から派生したという説
洞察には触れられていない。パウロが表現したような「乳をふくませる母親が自分の子供を慈しむ」イメージか。約束の地は「乳と蜜が流れる」と言われた。

③ すごくつよい神
洞察が採用している、シャーダドに由来するという説。シャーダドは旧約中では略奪する、破壊する力に使われるが、yhwhには相応しいのかもしれない。

④ 以上のどれでもないか、その組み合わせ

シャッダイは語源不明で全能という字義はない、という点では「意見は割れていない」ようです。
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