神の名⑩

yhwhが仮にモーセ伝承に基づく古代ユダヤ人のオリジナル表記や、何かの外来語由来だとしても、特に不敬な考えでもないと思います。ただの表記なので。

彼ら固有の崇拝対象として書面に残す以上、何かの表記に特定する必要がありますが、神のアイデンティティー(何それ)が一つの言語の文字表記や発声に限定される、というのもおかしな話で。表記は定着しても、畏れゆえにそれを神聖なものとして発声は避けたのかもしれません。

モーセ後のヨシュア以降の話には、それほど不明な部分はないようです。

割と分かりやすい歴史です。

エジプトからの解放後、彼らはyhwhと専属契約を結びます。

モーセの後継者ヨシュアはその名(yhwhは救い)のごとく、yhwhを「父祖をエジプトから救い出してくれた神」として示し、父祖がエジプトや川の向こうで崇拝していた神々ではなく、これからはこのyhwhだけを崇拝するようにと選択を迫るが、うまくいきません。

事の発端が「先祖を救い、土地を与えてくれた」ご利益的な神なので、自分たちの願いを叶えてくれない、助けてくれない、とみるやすぐに不満を募らせます。

何度もyhwhしか崇拝するなと言っても、他の神々も崇拝しちゃうおおらかさ?もルーツが多神的だからと考えるとごく自然です。万軍の神(軍神)のイメージが強く、平時にはカナン地域の主神だったバール崇拝も根強く続きます。

やがて国難はyhwhへの不信心とされ、軍事的危機になると救いの神yhwhにすがり、その勝利はyhwhのものとされるの繰り返しで、「えほばよね~」的なご利益信仰に似ています。

いつも最後の最後はyhwhが救ってくれる・・はずだったのに、さすがに国自体が消滅して他国の支配下に置かれると、民族意識や不信心への懺悔の思いが強くなるのか、派閥はありながらもかなり一つにまとまったユダヤ教として確立していく。

他の神にすぐ浮気する旧約時代とは別人?のようで、シリアの侵攻から神殿域を守ろうとするマカベア家の熱狂など、すさまじいものがあります。排他的一神教としてのユダヤ教が確立するにつれて、異教・異邦人に対する嫌悪、侮蔑、拒絶もエスカレートする。律法の解釈、適用、裁判を私物化する支配層と、律法を知らない呪われた被支配層の二極化も進む。


JW組織の進展も、キリスト教の不信心を非難し、独自の解釈による要求や手順、「yhwhが憎むもの」を禁ずる戒律を次々に加えていくあたり、ユダヤ教成立の過程に通じるものがあります。

独自の慣習は認めてやりたいが、こっちの言うことはまあ聞かないし、権利ばかりを主張する頑固で扱いにくい連中、という立ち位置もローマ時代と似ています。最後はブチ切れられてエルサレムごとあぼーんされます。偽りの宗教組織なるものが攻撃されるなら、WT協会なんて後回しどころか真っ先にやられそうですが、大方の信者はユダヤ熱心党のごとく組織と心中するんでしょう。

字句戒律の権威として聖書に立ち返れ、はユダヤ人のモーセ(律法)に立ち返れ、と同じで、はじめっから悪い動機ではなかったと思いますが、わずか?100年でパリサイ化しつつあります。
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