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最後の使徒

キリスト者は聖書を勧めるときにヨハネ福音書から読むように、と言うことが多い。

イエスの死後、半世紀以上も経って書かれたヨハネ福音書は独特です。他3つのいわゆる共観福音書にも個性はあるものの、イエスの誕生や洗礼のエピソードから始まり、基本的にイエスの活動と教えをアーカイブ的に記録していますが、ヨハネ書はいきなり「初めに言葉がおり・・」です。

その言葉が「独り子の神」であり人の内に宿ったことを明らかにしているのもこの書です。さらにヨハネの名が付された聖書巻末の啓示でも、「神」や「主」の実体の区別はますますつきにくくなっています。ヨハネ自身がこの書を記したとするなら、啓示の書に「この預言」とあるように、新約部分の筆者では「預言者」に近い存在です。というか預言者です。

様々な個所で、「霊」が語ったり「主」が語ったり「神」が語ったり、もうだれだかよく分からないが(笑)「アルファでありオメガである」「最初であり最後である」方が語ったりまじカオスです。JWもこの節は「えほば」がゆった、次の節は「いえす」、と区別するのに必死です。

1世紀のクリスチャンは三位一体を教えていなかった、とJWは言います。三位一体が“正しい”かは別として、「言葉=独り子の神の受肉」「聖霊が人の子に宿る」ことによる神への近づき方の変化は、歴史的・宇宙的な転換であり、70人訳しかなかった当時の人々の理性を超えたことでしょう。以前の記事に書いたように保守的なユダヤ人は激怒しまくり、弟子たちさえすべてを理解できたとは思えません。

実際、子についての深い洞察は、イエスの死後しばらく経ってから記されたこれらの書に依るところが非常に大きいのです。その最後の使徒に続く初期の教師たちが「子」と「霊」に対する理解を“漸進的に”深めていった過程が無謬である、とも思いません。でもそのすべてがサタンによる全面的な“背教の歴史” であれば、新約そのものの信頼性が疑われることにならないでしょうか。


聖書は歴史的文献、というスタンスから批評する人が指摘するように、人の業である以上、新約写本とそれに基づく本文批評に誤りが含まれている可能性はゼロではないと思います(福音系の方ごめんなさい)。自分も本や文字を崇拝している訳ではないので、一字一句の無謬性にこだわりたくはありません。でも現在の新約で示されるイエスとその教えをその人なりに“信じている”のが個々のクリスチャンなのでしょう。

「あなた方に言うべきことはたくさんあるが、あなた方はそれに耐えられない」

「子がどのような者であるかは、父のほかにはだれも知らない」

「聖霊が到来する時、その者が真理の全体へと案内し」

「その霊が神の奥深い事までも究めるであろう」


父がどういう方か、というのは「子」を通して示されたので、とても分かり易いです。でも神の本質が何なのかは人間が探り切れるものでもないと個人的には思います。そこまで分からないと身近に感じない、という人と、そこは人の理性だけでは分からない、という神秘に惹かれる人に分かれるのかもしれません。


重力がどういう力か、は小学生にも説明できますが、その本質が何なのかは諸説あります。科学屋さんは自然界のすべての力・現象に「統一されたシンプルな理論」が絶対にあるはず、なきゃいやだ、と考えます。真理とは唯一で、美しく、合理的で、シンプルで、僅かな綻びも反証の余地もなく完璧に統一されていなければならない、という強烈な願望とプライドです(悪い意味ではなく)。

JWはその思想を宗教に持ち込もうと試み一部の人を惹きつけましたが、やはり無理があったようです。最近は悪い意味でのプライドだけが先走って、肝心の解釈が綻びまくっています。
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No title

JWが求めているもの、またJWが人を惹きつける要素が何であるのかが見えてきたように思います。あらゆる疑問に聖書から合理的説明を試みる姿勢からもそのことが伺えますね。また、ハルマゲドンによる滅びや排斥者への忌避に見られる、善人と悪人を単純に二分する思想もそういうところに根差しているように思われます。言うなればJWも、近代合理主義の申し子ということになるでしょうか。

Re: No title

自分自身がなぜ惹かれたのかという、分析というか回顧でもあります。都合のいい情報しか与えられていなかったとは言え、一度は自ら選んだので、一方的に騙されたとまで言いたくないですしね。それにしてもここ数年の解釈のお粗末さとファシズム化は残念としかいいようがないです。
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