伝えるべきメッセージ①

この聖書解釈論シリーズ、ブログの本筋ではないのであまり広げたくありませんが、聖書そのものは擁護するスタンスで書いている以上、「エホ証のメッセージを否定するなら何を伝えろというのか」という指摘は当然あると思うので、もうちょっとだけ続けます。

エホ証統治体の支配という呪縛から目ざめてから、英語で発行されている最近の非宗派キリスト者の本もけっこう読みました。今やものみの塔の組織賛美と信者の行動統制目的の記事はためらいなくななめ読みでカッッとばしますが、敬虔なキリスト者の書いた本は聖書の特定の部分について「こういう理解もあるのか」と刺激になるものがありました。日本語に訳されていないのが残念です。でも売れないでしょう(笑)。

で、クリスチャンの伝えるべき(主な)メッセージですが、ごくシンプルだと思います。

・イエスをメシア(救い主)として受け入れ、神の子供となる人を集める

イエスが弟子たちに伝えるよう指示したメッセージは「天の王国は近づいた」というものでした。イエスが地上に来て初めて、神の子供となり天の王国に入る機会が人類に開かれた、という理解ではエホ証も他のキリスト教も同じです。

『彼は世にいたのであり,世は彼を通して存在するようになったのに、世は彼を知らなかった・・しかし彼を迎えた者、そうした者たちすべてに対しては、神の子供となる権限を与えたのである』


しかしエホ証の相違点は、↑のイエスの言葉では「彼を迎えるすべての者」とあるのに、啓示の書「14万4千人を文字通りと固執するあまり(この解釈もすでに破綻しかかっているが)、その機会をごく少数の人間に限定していることです。

これは何も“報い”を強調するメッセージではありません。この機会を受け入れるとは、人間に与えられる祝福や喜びをすべて放棄することを意味します。

エホ証はその神の子供となる機会を限定する一方で、「理想の家族・組織・すぐに来るはず(笑)の楽園」などの“報い”をやたらと最初から強調する布教をしています。それは聖書本来のイエスに焦点をあてたメッセージからはちょっとズレていると感じます。

あとあとイエスは出てくるかもしれませんが、①永遠の命をくれる人→②楽園にしてくれる人→③このグレートな☆組織のトップで、特権をくれる人、など自分たちの報いメインで、それを可能にしてくれる人だから報いてほしくて奉公する、という発想です。特に日本では、封建社会さながらの「御恩と奉公」の思考パターンが強い。御恩があればこそ、辛い“奉仕”でもやる。辛い仕打ちにも耐える。日本人の美徳を否定はしませんが、クリスチャンの考え方とはちょっと違うとオモイマス。神なるものへの信念ならまだしも、「組織のお陰」とか「組織の御恩」とかいう現役もいますからね。武家社会か(笑)。

アメリカの軍隊でも、メリット(恩恵:学位や資格取得の支援、手厚い老後の保障)とその対価として要求されるサービス(一定年数の軍務、規律や命令への服従)という概念があります。理不尽に思える命令や仕打ちがあっても軍務を途中で放棄すれば恩知らずどころか軍法会議ものです。

エホ証の「種々の特権・階級とそれに伴う恩恵、永遠の命」と「審理委員による審問・時効無制限の懲罰」も、組織や体制が支配のために利用する概念と何ら変わるところはありません。一方、新約の教えでは「~しなさい」というおきてはあっても、神でさえ何かの対価に従順を要求する(最低でも月15分の布教とか)ことはありません。もうその対価は支払われたからです。

聖書に興味ない人へのとっかかりだ、とか聞きますが、人の反応や数を増やすことばかりを気にして「報い重視」の非聖書的なやり方で人を集めても、後にどういう弊害が生じるかは以前の記事で書いた通りです。使徒パウロは聖書を全く知らない異邦人相手に、ほとんどの人に相手にされない時でさえ報いなど微塵も語らずイエスの存在に触れています。

では報い=幸福論に加え、エホ証が宣伝しているもう一つの主要なメッセージ終末論についてはどうでしょうか。すでに前のシリーズで書きましたが、そのおさらいを含めて次回、聖書解釈関連の最後にします。
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No title

 神の子供になるというのは、すべてのクリスチャンに与えられている権利だと僕も思います。

Re: No title

「神の霊に導かれる者はみな神の子である」・・この聖句を信じて「背教」で排斥された人もいます。聖書をありのままにシンプルに理解するというセールストークをしておいて、組織の権力や独自の解釈が絡むと聖書との矛盾を隠すために複雑な説明に終始する傾向はますます強まっていると感じます。

確かに

 たしかに、指摘されたくない部分は、無駄に説明を難しくする傾向がありますね。姉妹たちは、難しいっていっているけれど、本当は、意味不明な説明をしているだけなんですよね。

Re: 確かに

本当にそうですね。例えば今年の7月15日号も、書いてあること、単語そのものは別に難しくないのに、何が、どの根拠なのか、何がどう変わって、どこがその理由なのか、つながりと意図が不明で複雑です。最近の解釈変更は、真理を探究する過程で見出されたというより、組織に都合が悪い部分を「調整」するために本音を隠しているだけなので、純粋に組織を信じている人たちからすれば余計に分かりにくいのだと思います。

はじめまして

いつも、楽しみに読ませて頂いています。
十数年前に自然消滅した者です。

早くにこちらのブログと出会っていたらきっとエホバの証人にはなる事はなかったと思います。

主婦していましたのでいいカモだったでしょうね(笑)

楽園の希望とハルマゲドンの恐怖をイヤと言うほど植え付けられ
じゃあ、いつバプテスマ受けるの?
今でしょ〜っ(笑)
的な感じでクリスチャンになりました。

けど、いい事は神のおかげであったり組織のおかげ
逆に悪い事はサタンのせい
祈りが足らない

都合のいいように聖句を並べて
じゃああなたはこの聖句をどう解釈し自分に当てはめますか?

いつも遠回しな言い回し
来て欲しくもない牧羊訪問

帰られた後は余計に落ち込みました(笑)

乳飲み子がいたので集会で乳を与えていたら
男性に情欲をわかせてしまうから母乳は与えるべきでない的な事を子育てなどした事のない、嫁にもいけない高齢の姉妹に言われた時には乳児の食事風景を見て情欲抱くくらいの低レベルな組織なの(汗)
って悲しくなりました(苦笑)

精神的におかしくなり組織から遠ざかった次第です。

ハルマゲドンの恐怖で不安から立ち直るまで10年ほどかかりました。

神に従うのでなく神から任命された??統治体と言う人間の組織に絶対的な信頼をし、いまだに頑張っているエホバの証人の方たちはある意味、幸せなんでしょうが離れた私から見たら気の毒でもありますね(苦笑)

痛いです(汗)

これからの更新される記事も一読者として楽しみにしています


Re: はじめまして

JUJUさん、いつも読んでくださりありがとうございます。「報い=特権、永遠の命」と「罰=排斥、ハルマゲの裁き」による支配に苦しみ続ける現役の方はいまだに少なくないです。

過剰に抑制されている分、エホ証が性的なことに免疫が低い面はあると思います(笑)。今では、どの王国会館にも育児用のスペースはあると思いますが、小さなお子さんとその親にやさしくないのは変わりません。

集会に2時間座らせる方が異常です。知り合いの会衆でも、エホ証独自の子供のしつけ基準と周りの目に奥さんが精神を病んでしまい、夫が長老を降りた(降ろされた?)人がいました。でもその奥さんは小さな子供を連れた研究生がいると、やさしく歓迎して、ぐずる子供の世話を手伝ってあげるそうです。どこの会衆でも大抵、愛想よくあいさつする程度であとは知らんぷりしているのは、子供などどう扱っていいかも分からないくせに偉そうな「助言」はする、子供もいない「開拓者」か、現役の長老夫婦です。
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